2024年4月7日日曜日

ちょっと変わったサイコロ

 

これまで様々な種類のサイコロについて説明しましたが、今回はちょっと変わったサイコロを二つ紹介。


一つ目はサイコロ独楽(コマ)で英語ではTeetotum(ティートータム)と呼ばれるサイコロ。

歴史は古く古代ギリシアで使われていたらしい。多面体ダイスが普及する前は一部のギャンブルや兵棋演習の賽にこれが使われていたそうだ。

またユダヤ教の祭りであるハヌカーで子供たちに配られるドレイドル(Dreidel)は独楽型の4面ダイスとして有名であり、市販もされているそうだ。

使い方はお察しの通り、コマのように回して止まった時に上を向いた面が出目になるという仕組み。


二つ目はロングダイスで、文字通り長い棒状のサイコロである。

こちらも、歴史は古く、現在でも市販や使用がされている。

日本で有名になったロングダイスがいわゆる鉛筆に出目を記した「バトルえんぴつ」という文房具だろう。鉛筆は一般的に長い六角柱なので、サイコロのように乱数を生成する道具にするにはちょうどいい形をしています。

僕が小学生だったころはこのバトルえんぴつが結構人気だったらしく、学校で禁止令が出るほどだったそうな。

小学生の文具を遊戯の道具にして何とか儲けようとしたホビーメーカーと学校側の抗争とも捉えられるなんとも面白いエピソードでした。

朝鮮のボードゲームであるユンノリではユッ(Yut)と呼ばれる2面のロングダイスを4本使用して出目の組み合わせで何マス進めるかを決めるそうです。

2024年3月19日火曜日

僕がケモナーだった頃の話


 察している方もいるかもしれませんが、僕は元ケモナーです。


ケモナーって何?って方に簡単に説明すると、ケモナーとは獣人と呼ばれる動物型のキャラクターを好む傾向にある人のことをそう言うそうです。


僕を確実にケモナーにしたのは、中学生時代に偶然見つけた「スターフォックスアドベンチャー」というテレビゲームで、この中に登場するヒロインに一目ぼれしたのがきっかけだったような気がします。


それから、スターフォックスにはまり、その拍子で獣人好きになったと思います。


それからインターネットが普通に使えるようになってから、いろんなケモナーの方のホームページを見るのが楽しみになりました。


 そこで、僕のハートを射止めたのが現在海外でオープンシェアワールドになっている

「Vilous」というサイトでした。そのサイトで登場する「サーガル族」という架空の生物の獣人にドはまりしてしまいました。

 そしてアニメでは「十二戦支・爆裂エトレンジャー」という十二支の動物をモチーフにしたキャラクターが登場するアニメに興味を惹かれました。


 pixivを始めた最初の頃は、獣人を描いていました。

中でもケモナー全盛期だったのは、創作エジプト神話を作っていた頃でした。

エジプト神話はケモナーに圧倒的な支持を持つ神話です。

なぜならジャッカルの頭をしたアヌビス神、猫の頭をした女神のバステト神など、獣人と呼ばれる神様が多数登場することで有名だからです。


 こんな風に、僕はケモナーとして獣人を描いていたんですが、次第に描くキャラクターに獣人の要素がなくなり、いつの間にかケモナーではなくなっていました。


 現在は、よくわからないクリーチャーを描いているんですが、人外という観点から見ると、どうやらこれはケモナーだった頃の名残りなのかなと思うんですよ。

2024年3月10日日曜日

列車砲

 

以前、貨物列車について記事を書きましたが、鉄道の利点として、重いものでも少ない力で動かすことができるということを紹介しました。


 こういった便利な技術は時に軍事目的で利用されることもあります。鉄道もその内です。


鉄道の貨車に大砲を搭載した兵器のことを一般的に列車砲と呼んでます。

列車砲は、普通の陸上では運ぶことが難しい大型で重量のある巨大な大砲をレールの上で移動させるようにしたもので、戦艦クラスの大砲を陸上で使えるようにしたようなものです。


 レールと車輪を使えば少ない力で重いものを動かせるゆえに列車砲は非常に大口径で非常に高威力で長距離射程が可能な大砲を搭載しています。種類にもよりますが、射程は40km以上もあるそうです。


 列車砲が世界で初めて使用されたのはアメリカの南北戦争で13インチの臼砲を貨物列車に乗せて使用したのが始まりだといわれています。

 第一次世界大戦では、特にドイツで盛んに列車砲が使用されたそうです。

中でも一番有名なのが「パリ砲」よ呼ばれる列車砲で、なんと120km離れた場所からパリに向かって砲撃することができたそうです。


戦間期には日本でも列車砲が導入されたようで、「九〇式二十四糎列車加農」という列車砲だそうだ。


 第二次世界大戦ではナチス・ドイツが歴史上実用化されたもっとも巨大な列車砲「80cm列車砲(通称ドーラ)」を所持していた。


第二次世界大戦が終わると、戦時中にナチスが開発していた弾道ミサイルによって列車砲の需要はなくなり、急激に廃れていきました。

2024年2月29日木曜日

僕の持っている障害について


 PixivとX(旧twitter)のプロフィールには書いていますが、

僕は自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)という発達障害の一種を患ってます。


 僕が小学校5年生くらいの頃に、両親がどうも僕の様子がおかしいので、心療内科で診察してみた結果、アスペルガー症候群であると診断されました。


 確かに今思い返すと、他の同級生とは違っていたような違和感はありました。

小学校から高校までの学校生活は正直まともに過ごせたもんではありませんでした。

学校では何度もパニックや癇癪を繰り返していていました。

友達は少しはいたような気がしますが、ほとんど一人で過ごす時間の方が多かったような気がします。


 アスペルガー症候群の特徴として人付き合いやコミュニケーションが苦手という症状がありますが、僕もそうでした。


 学校では人間関係がうまくいかなかったこともあります。


 社会人になって最初のうちは、仕事がうまくいかず何度も転職をしていました。今はどうなのかというと、全く問題なく仕事はできています。


 ネット上でもやはり人間関係はうまくいかず、何度も縁を切られました。

 今はなるべく人と関わらないようにしていますが、特にそれは苦ではなくむしろ心地よいくらいです。


 数多くの発明をしたエジソンや、相対性理論を考え出したアインシュタインも発達障害だったといわれていますが、当時は発達障害という概念が無かったので、あくまでそうだったんじゃないのかという考察にすぎません。そもそも、発達障害をもっているからといって、発達障害を持つ人全員がエジソンやアインシュタインのような偉業を成し遂げられるわけでは無いのも悲しきかな事実です。


 うまく生きることは難しいことです。特に僕みたいな発達障害を持っている人は。

でも、不器用でもいいから一生懸命生きているんです。みんな。

2024年2月28日水曜日

一般的にパクリと呼ばれる行為の心理

 

以前、盗作とそうでないものの区別について記事を書きましたが、今回はその続きになります。

 前にも書きましたが、あるネットで知り合いの絵描きさんが既存する画像に似たイラストを掲載して炎上したという話をしました。

 もとから存在しているものを似せて作る行為を一般的にパクリと世間ではそう呼んでいます。イラストや絵画に限らず、文学や科学論文でもその行為はあります。


 で、話を戻すと、その絵描きさんはアニメ好きで、好きなキャラクターをリスペクトしているそうでした。それゆえか、そのキャラクターに似たオリジナルキャラクターをデザインしたようです。

 しかし、それが悪意があってそうしたのかというと、それはちょっと違うように思えます。

 実際の話、僕も一時ですが、自分の考案したオリジナルキャラクターを「コボちゃん」などで有名な植田まさし先生っぽい画風で描く際に、ネットで見つけたコボちゃんの画像をいわゆるトレスしたことが何度もあります。でも、その際はちゃんと元になった画像のリンク先を掲示していました。

 その際は決して悪意があってそうしたわけではなく、面白半分もしくは自分なりの表現方法としてトレスという方法を使用しただけです。

 その絵描きさんも、悪意があって似せたわけではなく、その絵描きさんがそのキャラクターに敬意をもって似せたという可能性はあります。


 何が言いたいかというと、「悪意があってパクリをするのではなく、強いリスペクトや好感があってパクリという行為をしてしまう。」というのが僕の見解です。


 この見解をもとに以前の記事でも最初に紹介した「パルワールド」というポケモンに似たゲームについて考えてみると、おそらくパルワールドを考案した方たちはポケモンという人気ゲームに敬意を示していたと思うんです。それゆえ「ポケモンではできないことをできるようなゲームを作ろう」としたんじゃないんでしょうか。

 詳しいことは分かりませんが、このパルワールドというゲームは完全にポケモンに似せて作っているわけではなく、ポケモンでは出来ないようなことも可能なゲームシステムを持っているそうです。何故、ポケモンのパクリと言われているのかは、恐らくですが、登場するモンスターが似ているというだけだと思います。

 パルワールドというゲームは決してポケモンに対する悪意ではなく、むしろリスペクトがあったからこそ作られたゲームなのかもしれません。

2024年2月25日日曜日

サイコロの点

 

一般的に知られているサイコロは正六面体(立方体)に1から6までを記した数の点が描かれています。

この数を記している点は日本では「目」と呼ばれ、海外(主に英語圏)では「ピップ(pip)」、「スポット(spot)」、まれに「ドット(dot)」と呼ばれているそうです。


この正六面体のサイコロの起源は古代エジプトもしくは古代インドともいわれているそうです。当時は算用数字が発明されていなかったので数字を示すのに点の数が使われたと思われます。

 日本のサイコロは西洋のサイコロと同じピップの配列がされていますが、西洋との違いは1の目(ピンと呼ばれる)の点が赤くされていることが一般的な日本のサイコロの特徴だということです。これには諸説あり、1926年に和歌山県の業者が天を示す1の目を赤く塗ったという説や、日の丸をもとにしたともいわれています。


 中国のサイコロは2の目の点の配置が西洋や日本のものと違い、西洋の2の目の点が面の対角線に沿って記されているのに対して中国の2の目の点は面の辺の中心に垂直な線に沿って記されています。また、中国のサイコロの目は点と点の間隔が比較的狭く、1と4の目が赤くされているのが特徴です。4の目が赤いのにはやはり諸説ありますが、元々1だけが赤かったが、唐の時代に玄宗皇帝が楊貴妃とサイコロを使って遊んでいたところ4の目が出て勝ったことに喜んで4を赤く塗らせたという伝説がありますが真偽は不明です。


 一般的なサイコロの点は面を削って着色しますが、これによってサイコロの重心が偏るため、物理的に均等に目が出なくなるという問題があります。ものによっては1の目で削られた分の体積に合わせて、2は半分、3は3分の1…6は6分の1の体積の点にしてバランスを保つという方法が使われているものもあります。

 カジノや競技バックギャモンで使用されるサイコロはより均一に目が出るように削った点に同じ比重の素材を埋め込む、または点を削らず塗装しただけのものを使用するそうです。このサイコロのことを、プレシジョン(精密)・ダイスと呼ぶそうです。

 ドミノや牌九(パイゴウ)と呼ばれるゲーム用のタイルにはサイコロの目を元にした数の示し方がされています。


 一般的にピップが使用されているサイコロは6面のものがほとんどで、それ以外の多面体ダイスは算用数字が使用されていますが、中には多面体ダイスでもピップで数字が示されているものもあるそうです。

 しかし、面の数が多ければ多いほど、ピップで数を認識するのは難しくなるため、ピップで数字がわかるのはせいぜい12面くらいが限界と言えます。

 6面ダイスでもピップや算用数字以外のもので数字を表しているものがあります。例えば直線の本数だったり、正方形を切り分けたものだったり、漢数字やローマ数字だったり、色んな表示方法が存在します。


 サイコロ一つとっても奥が深いもんですね。

蒸気機関車

 

僕が短大に通ってた頃は、実家を離れて某マンスリーアパートを借りてそこで生活していた。

で、そのアパートのすぐそばに山口線の線路があり、たまにSLやまぐち号が普通に走っているのを目撃したこともあった。


そんなわけで、今回は蒸気機関車(SL)について語りたいと思います。

蒸気機関車は英語でsteam locomotiveと表記し、日本ではこの頭文字をとってSLと略されることが多い。

蒸気機関車は文字通り蒸気機関を原動力とする機関車のことだ。

簡単に説明すると蒸気機関とは何らかの方法で熱した水が水蒸気に沸騰する時に出来るエネルギーを機械の原動力にする装置のことだ。

蒸気機関車では一般的に石炭を燃やした熱で水蒸気をつくり、その力で車輪を動かすシステムだ。


 この蒸気機関車が初めて作られたのは1802年のイギリスでリチャード・トレビシックという人物が発明したそうだ。


 日本で初めて蒸気機関車が開業したのは1872年、明治5年で、イギリスから輸入した蒸気機関車が新橋から横浜間を走っていた。


 日本を代表する蒸気機関車といえば「D51形(通称デゴイチ)」だろう。日本の機関車の歴史上、最も多く製造された蒸気機関車である。


 当然ながら日本以外でも蒸気機関車は製造されている。その中でも世界最大にして最強の性能を誇るのがアメリカ合衆国のユニオン・パシフィック鉄道の所有する4000形蒸気機関車、通称「ビッグボーイ」だ。アメリカは日本よりも遥かに国土面積が広い。それゆえ、鉄道の規模も比べ物にならないほど大きい。


 現在の日本における蒸気機関車はSLやまぐち号のようにどちらかというと観光推進の目的で走ってることが多い。